なぜ「何日」に統一した答えがないのか
タイピング速度の平均に統一した基準がないのと同じ理由です。測定条件が揃っていない数字を比べても意味がありません。「ブラインドタッチが身についた」の基準自体が、人によって違います。
- キー配置を見ずに、ゆっくりでも打てる状態
- 手元を見ずに、実用的な速度で打てる状態
- 頭で考えた文章が、意識せず指に変換される状態
この3つは求められる練習量がまったく違います。「何日で習得できるか」という質問には、まず「どの状態を指しているか」を決めないと答えようがありません。
期間を左右する4つの変数
1. キーボードへの慣れ
すでに我流(人差し指だけで探しながら打つなど)でキーボードに触れてきた人は、まったくの初心者より配置自体には慣れています。ただし、指の動かし方を組み替える必要があるため、最初の数日はかえって遅く感じることがあります。これは後退ではなく、置き換えの途中です。
2. 練習の頻度(時間より日数)
1回の練習の長さより、練習した日数の多さの方が定着に影響しやすいと考えられています。1日60分を週2回より、1日15分を毎日続ける方が、手が動きを覚えるまでの体感日数は短くなる傾向があります。
3. 練習の対象
アルファベット26キーの位置だけを覚えるのと、日本語の読みをローマ字に変換しながら打つのとでは、必要な練習量が変わります。ローマ字変換に「し」を shi と打つか si と打つかのような表記ゆれが加わると、さらに慣れが必要です。
4. 目指す基準
「見ずに打てればよい」のか「実務で困らない速度が必要」なのかで、必要な期間の桁が変わります。目標速度の決め方を先に固めておくと、練習の終わりが見えやすくなります。
段階ごとに語られやすい目安
| 段階 | 目安として語られやすい期間 | この段階の状態 |
|---|---|---|
| 配置を覚える | 数日〜1週間程度 | キー表を見なくても、考えれば位置が分かる |
| 見ずに打てる | 数週間程度 | 手元を見る回数が減り、視線が画面に留まる |
| 実務で困らない | 数ヶ月程度 | 考えた文章がそのまま指に出る |
この表の数字を「目標」にしないでください。目的は不安を煽ることでも安心させることでもなく、段階には順序があり、順序どおりに進めば必ず次の段階へ進めることを示すことです。
早く感じる人・遅く感じる人の違い
才能の差より、次の2つで体感速度が変わります。
- 練習の間隔が空いていないか。2〜3日空くと、指の記憶が薄れて配置を思い出す作業からやり直しになります。短くても毎日触る方が、間隔の長い長時間練習より定着します。
- 「打てた」を確認しているか。なんとなく続けるより、同じ条件で時々測り直して「先週より正確率が上がった」を確認できる人の方が、練習を継続しやすくなります。
「習得した」をどう判断するか
日付ではなく、指標で判断してください。次の3つがおおむね安定したら、その段階は終えたと考えてよい目安になります。
- 同じ文章で測ったとき、手元を見る回数がゼロに近づいている
- 正確率が安定して95%前後を保てる
- 初見の文章でも、止まる箇所が特定のキーに限られる(全体的に遅いのではなく、苦手なキーだけで詰まる)
速度測定ツールで同じ条件で定期的に測ると、体感ではなく数値で段階の切り替わりを確認できます。
停滞期にやること
多くの練習には、目に見えて伸びる時期と、感覚では変化を感じにくい時期が交互に来ます。停滞を感じたら、次を確認してください。
- スコアだけでなく正確率も見る。速度が横ばいでも、ミスが減っていれば前進しています。
- 苦手なキーが変わっていないか確認する。以前と違うキーで詰まっているなら、それは新しい段階に進んだ証拠です。
- 練習内容を変える。同じ練習を繰り返すと、伸びが体感しにくくなります。苦手キーだけの練習など、切り口を変えてみてください。
よくある質問
ブラインドタッチは何日で習得できますか?
万人に共通する日数はありません。キーボードへの慣れ、練習頻度、習得の基準(見ずに打てればよいのか、実務速度が必要なのか)によって大きく変わります。目安として語られやすいのは、配置を意識せず打てるようになるまでが数週間、実務で困らない速度になるまでが数ヶ月です。ただし個人差が大きく、断定はできません。
1日にどれくらい練習すれば早く身につきますか?
1回の練習時間より、練習した日数の多さの方が定着に影響しやすいと考えられています。1日60分を週2回より、1日15分を毎日続ける方が、手が動きを覚えるまでの日数は短くなる傾向があります。
大人になってからでもブラインドタッチは身につきますか?
年齢そのものより、練習を継続できるかどうかが影響します。すでに我流でキーボードに慣れている大人は、指の動きを一部組み替える必要があるため、最初の数日はかえって遅く感じることがありますが、それは後退ではなく置き換えの途中です。
練習しているのに速くならない時期があるのはなぜですか?
多くの練習には、目に見えて伸びる時期と、感覚では変化を感じにくい時期が交互に来ます。感じにくい時期でも、正確率やミスの種類は変わっていることが多いため、スコアだけでなく複数の指標で確認すると停滞に見えにくくなります。
同じ条件で測り、段階の切り替わりを確認する
TYPE BURSTは毎回記録が残るので、体感ではなく数値で自分の段階が分かります。トップページのデイリーチャレンジなら、全員共通の条件でも比較できます。
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